只見線。湯治。 2021/2/20-23

「只見線。湯治。」

今までの、わいわいする旅は当分できない。もっと言うと、できないかもしれない。
2021年2月。新しい旅の形を模索しました。「静旅」。
【基本3事項】
・一人で旅をする。(これは、いつものことでした!)
・知っている人には極力会わない。
・静かにする。会話はなるべくしない。

今回、只見線が走る奥会津を訪ねました。
(説明)
JR只見線は、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ全長約135kmの路線です。
昭和48年に只見線と並行する国道252号が開通しましたが、沿線周辺は国内有数の豪雪地帯。
冬期間は、福島・新潟県境(六十里越)が通行止めとなるため、只見線は地域にとって大切な交通機関として、その役割を担ってきました。

私は、福島県生活交通課が推進している「只見線応援団員」になっています。
会津坂下から先の会津川口までは、一日上下6本ずつの運行です。
私なりに、只見線の今を見ることができました。
今回は、「撮り鉄」中心、「乗り鉄」少しとなりました。


「早戸温泉つるの湯」の宿泊棟に宿泊しました。昔の湯治スタイルで、自炊です。
温泉に入り、食事、また温泉に入る、という生活ができるところです。
一人でも宿泊させていただけるということで、ここに決めました。

〇2021/2/20 土曜日
おはようございます。
朝05:30に車を出しました。
今回は自炊なので、夕食3食分、昼食1食分、朝食3食分の食材を持ちました。
食材は、レトルト中心です。
宿泊施設の炊事場がどうなっているかわかっていないので、紙皿や紙コップなども積みました。

東名、首都高、東北道と通って、郡山で磐越道に入りました。トンネルを抜けると、霧。
それも前を確認するのがやっとの霧。雪が舞い上がるスノーアウトではないので、前方の車のテールランプは見えました。

会津坂下ICで磐越道を降りて、早戸に向かいました。
運がいいのか、霧が晴れてきました。天気は、晴れのようです。そんなに寒くないです。
会津坂本駅を過ぎました。時刻は、09:30過ぎ。ちょうど、上り会津若松行きがくる時刻です。
二両編成の気動車がやってきました。「キハE120」。只見線にとっては、新しい車両です。
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会津柳津駅に寄ってみました。
駅舎です。昔は、有人駅でした。
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昨年春まで走っていた気動車「キハ40」と、交代した新型気動車「キハE120」のボードがホームにありました。
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昔、只見線を走っていた蒸気機関車C11が展示してあります。
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粟まんじゅうで有名な小池菓子舗に寄って、粟(あわ)まんじゅうと栗(くり)まんじゅうを買いました。
お店の中で、昔のようにストーブにあたりながら、まんじゅうを食べることは叶いませんでした。
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福満虚空蔵尊 円蔵寺です。
赤べこの発祥地です。
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(説明)
日本三所の虚空蔵(こくぞう)菩薩の一つに数えられる福満虚空藏菩薩。
今から凡そ千二百有余年の昔、大同2年(807年)名僧徳一大師によって開創され、
本尊の福満虚空藏菩薩は弘法大使により刻まれたと伝えられています。

調べると、日本三所の虚空藏菩薩は次の3つです。
能満虚空藏菩薩 千光山 清澄寺 (千葉県鴨川市清澄)
大満虚空藏菩薩 村松山 日髙寺 (茨城県那珂郡東海村)
福満虚空藏菩薩 霊巌山 圓藏寺 (福島県河沼郡柳津町)

小さな祠がありました。こちらは、大日如来を祀っていました。
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只見川です。流れはほとんどないように見えました。
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宿泊地の早戸を過ぎて、会津中川駅に寄りました。駅内のホームへの踏切から見たホームは、除雪され、除雪された雪が高く積まれていました。無人駅、乗客が少ないといえど、「駅」です。
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少し早いですが、道の駅で昼食。高遠そば。辛い大根おろしが乗っていました。
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食堂の前の、昔の家は雪の中。
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お腹もいっぱいになったので、会津川口駅まで行く気になりました。
途中、2名の方が三脚を立てていました。
マスクをして一言聞きました。「撮影ですか?」返答は、「はい。」
近寄ってみると、有名な撮影ポイントでした。
距離を置いて、撮影させていただきました。
只見川、大志部落、只見線。只見線は、上り会津川口12:32発会津若松行き。
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大志部落。
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会津西方駅へ移動。第二橋梁。先ほどの列車を再度見ることができました。会津西方駅13:03発会津若松行き。
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天気は良好。
第一橋梁に行ってみました。
この鉄塔までプチ登山です。
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私より前に鉄塔の下まで来ていた私ぐらいの歳の方に挨拶しました。すると、話しかけてきました。
仲間は1時間30分まえの列車が通過した後下山した、どうも、ここに1時間以上一人でいたらしい、ということがわかりました。
話し相手が欲しかったんだと思いました。わかります。
私に、地元の方でないとわからない奥会津、南会津でのコロナ感染の状況や雪のことを話してくれました。
鉄塔の真下から、第一橋梁を通過する、下り会津西方駅14:27発会津川口行きを撮影することができました。
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西方の集落を通過するのも撮影できました。林が切れる白い雪の上を列車は走っています。
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「早戸温泉つるの湯」に移動。
湯治棟に、チェックインしました。
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昔の湯治場のイメージではなく、シェアハウスという感じ。
部屋は、6畳の和室。洗面台、トイレが部屋についている。ありがたい。
キッチンはオール電化。綺麗。やかん、鍋、包丁、食器が充実。部屋専用の電気釜までありました。
冷蔵庫、冷凍庫も完備。
部屋からの眺めです。
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早速、大きな浴室のある日帰り温泉棟に行きました。
内風呂、只見川が目の前を流れる露天風呂に入りました。
毎分120Lの豊富な湯。湯舟に、勢いよく湯が注がれていました。嬉しいです。
温泉
◇ 泉質
 ナトリウム塩化物温泉
◇ 温度
 53.5度   浴槽には、少し熱めの適温まで、温度を下げてあります。
◇ 効能
 特に外傷,術後の回復に大きな効果があります。
 慢性皮膚病、やけど、慢性婦人病、神経痛、
 慢性消化器病、疲労回復
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露天風呂からの景色のイメージです。写真は、入浴後、離れたところから。
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夕食のレトルト食品を温めて、部屋で食べました。
宿泊している方々は、ビールやワインを大量に持ち込まれておられ、料理も手が込んでいました。
フライパンあるので、肉を焼いたり、パスタも作れる。次回、考えます。
湯治棟浴室は、午前5時より午後10時まで入浴できます。
寝る前に、こちらに入りました。2~3名という大きさの浴室でした。湯は日帰り温泉棟と同じ。
一日お疲れ様でした。
おやすみなさい。

〇2021/2/21 日曜日
05:30。おはようございます。
外は暗い。日の出は06:20前後です。
湯治棟浴室に行きました。
すでに、おじいさんがお一人入浴されていました。
さすが、湯治場の朝です。

朝食(パン食)を準備して、テレビの天気予報をみながら朝食を食べました。
近くの第三橋梁が見ることができる撮影ポイントに向かいました。スノーシェッドの中。
上り早戸07:23発会津若松行きが来ました。
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雲が流れてきました。霧発生。
下り会津宮下07:34発会津川口行きが来ました。
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一度、宿に戻って、温泉。温まりました。

早戸駅の南側に行ってみました。
上り会津水沼08:50発会津若松行きが、細越橋梁(通称:眼鏡橋、コンクリート製)を通過しました。近代土木遺産に登録する活動がなされています。
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下り早戸09:20発会津川口行きが来ました。
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宿に戻って、湯治棟浴室へ。
温泉、好きです。
早めの昼食は、乾麺「富倉蕎麦」を茹でて、ざるそばを作りました。

会津宮下の町に行ってみました。
町役場の脇に、湧き水があります。冷たくて美味しい。
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第二橋梁の側に行きました。鉄橋を渡る列車を撮影します。
新潟から軽自動車で来られたご夫婦とご一緒に撮影しました。
「新潟県より、福島県に来て只見線を撮影するのが好き。」とご主人がおっしゃっていました。
「家にずっといるより、人のいないところならばOKと思い、運動がてら来ました。」と奥様。
上り会津宮下12:59発会津若松行き。
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第三橋梁が見れる場所へ移動。
第三橋梁から会津若松に少し寄ったところを走る下り列車、会津宮下14:31発会津川口行き。
只見川に山が迫るほんのわずかな空間に、橋梁がかけられ線路が敷かれています。感動します!
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上り早戸15:44発会津若松行き。
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宿に戻って、大きな浴室のある日帰り温泉棟へ。
温まる!
夕食食べて、再度出発しました。
只見線に乗ります。
早戸駅に車を駐車。
外は真っ暗。日の入りは、17:33です。
早戸駅18:30発会津川口行きが来ました。夜汽車です。
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乗客は、私を入れてわずか2名。車掌さんから、会津川口往復切符を購入しました。
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新しい車両。よくできています。トイレも大きくて綺麗。
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会津川口に18:48着。ラッセル車がいるかと思いましたがいませんでした。
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今は、この先、線路が途切れています。
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2022年度の復旧と聞いております。
川口から只見方面の鉄路がふたたびつながるのを期待しています。応援します。
新潟方面からの人の移動が滑らかになります。
駅前には、只見方面の代行バス19:00発が待っていました。でも、お客さんはいませんでした。
(説明)
2011年3月11日、東日本大震災とそれに伴う原発事故により、福島県はこれまで経験したことのない甚大な被害を被りました。
こうした中で、さらに追い打ちをかけるように2011年7月に新潟・福島豪雨が発生し、只見線は鉄橋の流出や土砂崩れによる線路の崩壊など、甚大な被害を受けました。特に会津川口・只見駅間は被害が大きく、只見川に架かる第5、第6、第7の橋りょうが流出したほか、第8只見川橋りょう付近でも盛土の崩壊などが起きました。災害後、JR東日本の懸命な復旧作業により、只見線の大部分で運行が再開されましたが、被害が特に大きかった会津川口・只見駅間は現在でも不通となっており、バスによる代行輸送が続いています。

乗って来た列車が、折り返し上り19:09発会津若松行き最終列車になります。
乗客は私一人。貸し切り。少々寂しい感じがしました。
車掌さんは、先ほどの車掌さんでした。
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早戸駅で下車。最終列車は、トンネルの中に入っていきました。
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車で戻りました。
寝る前に、湯治棟浴室で入浴。
好きな時刻に温泉に入れるのって、ものすごくありがたいです。
布団のなかで、KIZANメルローを飲みながら、文藝春秋3月号「コロナ第三波 失敗の本質」を読みながら、眠りました。

〇2021/2/23 月曜日
おはようございます。朝06:00。
まず、朝風呂。

今日は、山都駅、喜多方駅のある磐越西線に行ってみます。
新潟-新津-会津若松を結んでいる路線です。

朝食を食べて、出発しました。
昨日も来た、只見線の第三橋梁から会津若松に少し寄ったところ。上り早戸07:23発会津若松行に撮影できました。
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会津宮下の町で、踏切を通過した、下り会津宮下07:34発会津川口行きに間に合いました。
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只見川。この付近は、渡し船があったところと聞いています。
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会津坂本付近で、雪景色の田圃の脇を、下り会津坂本08:40発会津川口行きが通過していきました。三両編成。
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奥会津から喜多方地方へ出てきました。
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山都駅。
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有名な一ノ戸川橋梁に到着。
丘は雪で覆われ、近づけませんでした。
橋梁の下に移動しました。
川の流れは速い。時折、雪の塊が流れていきました。
上り快速「あがの」新潟発会津若松行き。山都駅10:19発。
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喜多方の街に行ってみました。
喜多方ラーメンのパンフレットを駅でもらい、駐車場のある「一平」に行ってみました。
このお店の名物、豚背脂のはいったラーメンを注文しました。
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餃子も頼み、美味しかったです。
お店を出ると、たくさんのお客さんが来ていました。11:30。昼食時でした。

会津大仏のあるお寺に行ってみました。
駐車場に、灰色の鷺。じっとしていました。餌をねっらていたのか。
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お寺。大仏さんは、高さ5mぐらいの大きさ。金色。
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ふたたび、一ノ戸川橋梁に行ってみました。
下り野沢行き普通列車。山都駅13:16発。
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上り会津若松行き普通列車。山都駅13:16発。晴れてよかったです。そして、暖かい。
一ノ戸川橋梁を下から見ると、谷合いを挟む丘陵どうしを結ぶため、こんな高い橋梁をかける土木の力を感じました。
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宿に戻ります。
喜多方から奥会津への峠の途中で見れた景色です。米どころです。
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途中、会津宮下の町にあるアーチ橋三兄弟(上から、国道、鉄道(大谷川橋梁)、町の道)で、下り列車(会津宮下14:31発)を見ることができました。
三つのアーチ橋を見れるところは、ここだけだそうです。
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宮下駅に行ってみると、降りてきたのは、女子高校性一人。
只見線は、こんな山の中を走っています。
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宿に戻り、休憩。昼寝。
陽が沈んでから、日帰り温泉棟の浴室へ。
露天風呂で、対岸の数軒の集落の灯り、只見川に映る灯りを見ながら、ゆっくりと湯に浸かりました。

遅めの夕食を作り、テレビを観ながら食事。
そして、寝る前の温泉。
おやすみなさい。

〇2021/2/23 火曜日
おはようございます。
今日、家に戻ります。
最後の温泉入浴。朝風呂って、考えてみると、贅沢です。
07:00出発。
外に出てみると、雪が舞っていました。
磐越道では、ずっと雪が舞っていました。
東北道に入ると、晴れてきました。
首都高速、東名が渋滞。
12:30に家に着きました。

奥会津に来て、理解した福島県の今。
-(テレビ)この前の地震で壊れた家は、今時点で3347軒。新地町が被害の中心。まだ全容がわかっていない。
-(テレビ)福島県沖合いの魚に、2年ぶりに基準値を超える放射線を検出。
-(南会津の人)新型コロナ感染。会津でも感染者が出ている。南会津では変異株の感染があった。
-(テレビ)復興五輪が忘れられている。
-(奥会津の人)今年、雪多い。水が森や林に溜まる。稲作に期待。
-(奥会津)日曜日の只見線の夜汽車(と言っても、19時台。上り最終列車。)。始発の会津川口駅から乗車したのは私一人。
月曜日の会津宮下駅。午後の会津若松からの列車では、女子高校生が一人降りていた。只見線、乗る人が少ない。

行って良かったです。

早戸温泉つるの湯。
「また来てくださいね!」の一言。
新型コロナ感染が収束し、少しでも気軽に旅できることが、私はもちろん、地方にも良いようです。

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